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高齢者のトピックス

認知症と診断されたらまず歯医者へ

日本がすでに、超認知症大国であることをご存知ですか?

現在日本には300万人の認知症患者がおり、5年後には600~800万人になると予想されています。60~65歳で認知症と言われた人の余命は約10年と言われていますが、その間、家族の手助けなしでは日常生活ができなくなります。最後は寝たきりになってしまうことが多いのですが、食事は摂り続けなければなりません。

食事を摂るためには、お口が健康でなければ食べられません。しかし、8割以上お口が噛めない状態のまま忘れ去られ、放置されているのです。最近では、綺麗に歯磨きをしてくれる介護施設も増えてきましたが、ぼろぼろの口の中を綺麗に磨いても食べられるようにはなりません。

では、噛めるように治してから綺麗に歯磨きを続けていたらどうでしょう?

ずっと自分の口から食事が摂れると思いませんか?

認知症では数年で歯科治療が難しくなることが多く、今まで入れ歯を使ったことがない人では、口に入れるものだとわからないこともあります。将来の自分と家族の負担軽減のために、認知症と診断されたらまずは歯医者へ行き、治療を済ませることが必要だと思います。

食べたら歯を磨こう?

『食べたら歯を磨こう』は聞きなれたフレーズですよね。では、食べなければ歯を磨く必要はないのでしょうか?いやいや、実は食べていない口ほど汚れるのです。

口の中は食べ物を食べることで汚れが洗い流され綺麗になっています。これを口の自浄作用と言いますが、口から食べていない人は自浄作用が働かないため、ものすごく汚れが溜まります。口の自浄作用は、食べない人だけではなく、唾の量が減っている人、口の動きが悪い人でも低下します。その汚れは、口の中の垢や細菌の塊なので、放っておくと口の中が痛くなったり、口臭が酷くなったりします。また、その汚れが唾と一緒に肺に入ってしまうと肺炎になり、命に関わることもあります

口の汚れはうがいだけでは取れないので、必ずこする必要があります。頬の内側や舌の上にも汚れが溜まるので、専用のブラシなどで磨きます。磨くときには磨いた水が喉の奥に行かないように、下を向いて磨きます。磨いた水には細菌がたくさんいるので、肺に入ると磨かない時よりも肺炎になりやすいからです。

磨き方に注意が必要ですが、これからは『食べたら磨こう』ではなく、『食べなくても磨こう』と言いたいところです。

口腔乾燥!うがいでは治りません

口腔乾燥症は口が渇いてしまう病気です。6種類以上、または5年以上薬を飲み続けている人は、口腔乾燥症になることが多いと言われています。

口の中が乾くと水分不足だと思い水をたくさん飲んだり、うがいを何回もする人が多くいますが、それでは治りません。例えば、手が乾燥した時には、水を飲んでも治りませんし、手を何回も洗うと、逆に乾燥がひどくなります。

手が乾燥したらクリームなどで保湿しますよね?口の中も同じです。口の中は唾で保湿されているので、唾と似た成分の保湿剤が必要なのです。保湿剤も種類があり、その人に合った保湿剤を使う必要があります。合わない保湿剤を使ったり、使う量が多すぎると症状が悪化することもあるので注意が必要です。

口の中が潤っている人は、健康寿命が長いとも言われています。

乾燥の症状は、痛み・にがみ・味がしない・舌のひび割れ・傷になりやすい・カビの繁殖など様々です。口を潤していつまでも元気で生活しましょう!

その食事、お口の機能にあってますか?

年間約5,000人もの人が窒息事故で命を落としているのをご存知ですか?このほとんどは高齢者であり、この数は交通事故による死亡数を凌ぐといいます。

お餅やゼリーで窒息したという話はよく聞きますが、実は普通のごはんやパンでも窒息してしまうのです。

口から咽(のど)を通って食道までたどり着く食べ物が、咽や気管に詰まってしまうのは、食べ物の形態がお口の機能とあっていないために起こります。年齢とともに歯の本数は減り、舌や咽の機能は低下しますので、入れ歯で補い、食べ物食べやすい形にする必要があります。歯がなくても歯茎で普通のご飯を食べるという人がいますが実際は丸呑みとなり、窒息しやすいのです。

高齢者の中には自分でお口のトラブルを伝えられない人もたくさんいます。
食事の量が減った、時間がかかる、話をしなくなったなどはそのサインです。
あなたの周りにそんな人はいませんか?人は食べ続けなければ命を維持できません。
噛める状態を維持し、安心して食事をし続けましょう。

噛めない入れ歯も必要?

みなさんは『入れ歯』というと、どんなイメージがありますか?
『ご飯を噛むために口に入れる歯の代替品』。その通りなのですが、『噛む』ためではなく、『飲み込む』ためにも入れ歯はあった方が良いのです。

食べ物の通り道と呼吸する空気の通り道は途中まで同じなので、飲み込むときに空気の通り道にふたがされます。ふたは喉が筋肉で引っ張りあげられて閉じるのですが、下顎が固定されていないと上手くいきません。下顎を固定するために、奥歯の噛み合わせ(入れ歯)が必要なのです。歯がない人は、赤ちゃんと同じように舌を歯ぐきで挟むことで、固定して飲んでいるのですが、奥歯の噛み合わせがない人は、ある人よりも食べ物や水分が気管に入りやすく(1.7倍以上)、体力が落ちた人だと肺炎になってしまうこともあります。

肺炎は高齢者死因の第1位です。その予防に入れ歯も必要だということを知って頂ければと思います。

虫歯は感染症

『歯を磨かなくても虫歯にならない?』答えはYESです。

虫歯菌がうつらなければ虫歯にはなりません。虫歯は虫歯菌に感染し、それが増殖することで病気が発症する感染症なのです。しかもSARSやHIVなどと同じ伝染性感染症なのです。ではどこからうつるのでしょうか?

答えは『大人の口から』です。赤ちゃんの口の中には虫歯の原因となるミュータンス連鎖球菌は全くいません。歯があったとしても虫歯にはならないのです。

母親の歯を綺麗にするだけで、赤ちゃんの虫歯を抑えることができたという研究があります。出産直後は様々な条件が重なり、母親の虫歯菌が異常増殖することが多いので、まず母親の口を綺麗にすることが大事です。離乳が始まると家族や保育者などの大人から感染して虫歯菌が住みつくようにもなります。同じスプーンを使う、小さく噛みきるなどでもうつりますので、感染を防ぐのは難しいと思います。

子供を虫歯から守るためには、歯磨きだけではなく周りの大人が自分の口の中を綺麗にすることも重要なのです。

筋トレで肺炎予防

誤嚥肺炎とは食べ物や異物を気管内に飲み込んでしまい、それが原因で引き起こされる肺炎のことで、最近高齢者死因の第1位になりました。

高齢者では健康な人でも日常的に誤嚥をしていますが、なぜでしょうか?

それは、口の筋力が衰え飲み込む機能が低下してくるからです。その機能低下を放置していると、さらに筋力は衰え機能障害となり飲み込むことが困難になってきます。

食べられない→栄養が足りない→筋力と免疫力が低下→肺炎という悪循環のはじまりです。最後には寝たきりになり、食事は口から食べられなくなることもあります。

『自分は大丈夫』と思っても、飲み込むための筋トレをすることが寝たきりにならないための第1歩です。上下の噛み合わせがある人は、噛むこと自体が筋トレになりますので、よく噛んで食べることが寝たきり予防にもなります。

筋トレは舌を10秒間前に出す、なるべく長く息を吐くなど手軽にできることがほとんどです。口の筋トレをして、いつまでも健康でいましょう。

お正月は窒息事故にご用心

厚生労働省の統計によれば、不慮の事故による死亡者数のうち窒息による数は交通事故による数を大きく上回っており、増加傾向にあります。

年間で最も多いのは1月で、65歳以上の高齢者が約90%を占めています。モチや団子などによる窒息事故で、救急搬送された人の約70%が入院以上(重症、重篤、死亡)となり、深刻な事態を招いているケースが多いことがわかります。

歳を重ねると口の機能は低下してきます。機能が低下した口で、処理しきれない食べ物を食べた時に、窒息事故が起こりやすくなります。

窒息を防ぐためには、

(1)小さく食べやすい大きさにして、たくさん口に入れない
(2)ゆっくり噛み砕き、茶や水などで喉を湿らせながら食べる
(3)口の中に入れたまましゃべらない(驚かせない)

が有効です。

家族や介護者の『お正月らしいものを食べさせてあげたい』という想いが不慮の事故に繋がるのは、とても悲しいことです。安全に食事を摂ることを第1に考え、窒息事故を防ぎ安心して新年を迎えましょう。

歯科治療は骨粗鬆症の薬を飲む前に!!

骨粗鬆症は骨量の減少や骨の劣化によって、骨折の危険性が増した状態をいいます。

足の骨などが折れてしまうと、寝たきりになってしまう場合が多いので、骨粗鬆症を予防することはとても大切なことです。ですが、骨粗鬆症の薬は顎の骨を壊死させてしまうことがあるのをご存知ですか?

歯は骨に埋まっていますので、歯周病や抜歯・歯の神経治療など、骨にダメージが加わると、そこから骨が壊死してしまうことがあるのです。骨粗鬆症の薬を使い始める前に抜歯など骨にダメージが加わる歯科処置は終わらせ、服薬中は歯科医院での定期的な口腔管理がすすめられています。どうしても歯科処置が必要なときは、薬を一時中断することもありますが、内服期間が3年未満であれば止めずに処置を行うこともあります。

骨粗鬆症を予防しながら、骨の壊死も防げたら1番良いと思いませんか?
たぶん(やらなくても)大丈夫=もしかしたらアウトです。
いつ薬を使い始めても大丈夫なようにお口の中を整えておきましょう。

『食べる』ことの支援

『食べる』という行為は生活の基本です。『食べる』を実現するということは、

(1)食材を買う→(2)調理する→(3)盛り付ける→(4)食べる→(5)片づける

といういくつかの生活行為が必要になります。

歯が痛い・歯がなくて噛めないなども食べる障害となりますが、高齢者の『食べる』ことに対する障害が口ではなく、生活行為に隠れていることもあるのです。

『60歳以上の男性の過半数が毎日パンを食べる』という記事を見ましたが、単に調理する手間を省いているだけなのです。多くの高齢者の朝食、昼食は菓子パン、カップラーメン、果物など、ほとんど調理する必要のないものばかりです。このような食事では栄養が偏り、免疫力が低下して病気になりやすくなります。

病気になれば入院→安静→筋力低下→寝たきりとなることが多く、生活の質が大きく低下してしまいます。楽しみながら、みんなで食事をすることが『食べる』の質を上げ、健康を維持します。外食もできるように『なんでも食べられる口』を維持しましょう。

訪問歯科の治療とケア

『歯を大切にすれば健やかに老後が過ごせる?』皆さんはどう思いますか?

私は歯医者なので「歯を大切にしましょう」と話しをしますが、ほとんど歯科医院に通える健康な人に対してです。神経筋疾患や認知症などを患った要介護高齢者の口問題は、歯を大切にすれば解決するものではないからです。逆に、歯がない方が良い場合もあるくらいです。

訪問歯科は、患者様や周囲の状態から将来を予測し口腔を管理することで、全身状態を良好に維持することを目的に治療やケアを行います。ですので、虫歯の治療や入れ歯調整もありますが、治療内容(目的)が介護する人が歯磨きしやすい口腔内環境を整えるとなることもよくあります。また、治療が必要になる前の予防を介護者と分担して行うことが重要で、私達だけが口腔ケアを行っても全く意味がありません。

訪問歯科の内容は外来と大きく異なり、食べること全般の支援を行っている歯科医院もあります。皆さんに内容を知って頂き、必要な時に思い出して利用して頂ければと思います。

検診・歯石取り・歯のクリーニング・フッ素塗布も予約可能です

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